SAYA(つやおとめ)はこうして生まれました
西日本の気候によく合う良食味品種「ヒノヒカリ」は、近年福岡県でも急激に作付け を増やしていましたが、収穫期が長くなりすぎて、ちょうどよい収穫時期を逃してしまい、品質が低下するという状況が発生してきました。そこでヒノヒカリと収穫時期 の違う晩成の品種の開発が急がれていました。また、安全志向の高まりに対しては、虫や病気に強い品種であることが求められ、なおかつ、「おいしい」ことは不可欠でした。
つまり新品種開発の課題は、
1.晩成
2.耐病性
3.良食味
を兼ね備えていることでした。
開発者の一人
元福岡県農業総合試験場場長 今林惣一郎さん
この難しい課題をクリアするには、たいへんな困難と苦労がありました。平成3年に育成に着手しましたが、開発期間は通常でも10年を要するところを、16年かかり、やっと日の目を見ることになったのがSAYA(つやおとめ)です。時間をかけただけに、愛着もひとしおの自信作です。